幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

CAN "Future Days"

Future Days (Rmst)CANといえば、僕のロック人生(恥)において絶対に外せない重要なバンドだ。一時期、人にCANというとKAN?とききかえされてムカつくことが多くなってから人前でCANのことを話さなくなってた(もう大丈夫か)。 後期の作品を除いて、つまりマルコムとダモ鈴木がいた頃(どちらも当時おかしくなって脱退・失踪した)のは全部もってたつもりだった。あのころ(CANが活動していた頃じゃなくて僕がCANを聴いていた頃)はCDの普及期で、あのレコード早くCD化されんかなーといつも待っていた記憶がある。CANのレコードがCD化(当然輸入盤だけだった)されたときは店にあったやつはアナログ盤でもってるやつも全部買ったので、何となく全部集めた気になってた。 で、その中で勝手に最高傑作はOh Yeah!が入っているTagoMago、その次がMonster Movieだと決めてたら先月のミュージックマガジンにFuture Daysというのが最高傑作とあった。あわてて古いレコードコレクターズをとりだして調べたら確かに載ってるし、評価も高い。信じていたものが崩れていく感覚を味わいながら、リマスター再発盤を買ったのだった。 1曲目の出だしからびっくりした。いったいこれは何だろう?と思ってぞくぞくした。どっかにいってしまっている。ダモ鈴木の声が入ったあたりでふとフィッシュマンズのLong Seasonを思い出した。どっかでCANから影響を受けたのだろうか? 思えばあのころニューウェーヴ系のCDやレコードをよく買ってたのはこういう何が飛び出すかわからない楽しみがあったからだった。 最近こういう出会いは少ない。もっといろいろ探してみなければ。