幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「ストーリーとしての競争戦略」

amazonのレビューの中に辛口なものがチラホラとあったので、少し構えながら読んだのだが、自分にとってはおもしろかったし、役に立てられそうなことが多くあった(ハイライトたくさんつけた)。

確かに目新しいことといえば、戦略の面白さを強調しているところぐらいなのかもしれない。 ただ競争戦略の基本としてマイケル・ポータの競争戦略にあるようなSP(Strategic Positioning)とビジョナリー・カンパニーにあるようなOC(Organizational Capability)という2つの概念をうまく俯瞰・整理しているのは、なるほどと思えたし、何より責任を持って戦略立案・遂行する者の腹の括り方として「面白いストーリー」を持ってきているのも、参考にしたいところ。

難点としては、ちょっと長い。それもだいたい3回以上は同じことを繰り返している印象で、身体に染み入るように読める反面、しんどくなるところもあった。 それでも新規事業で悩んでいる人がいれば先の2書の次に勧めたいと思う。