幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「バカな」と「なるほど」経営成功の決め手!

楠木健氏の「ストーリーとしての競争戦略」「戦略読書日記」でも紹介されていて、読んでみたかったのだが、当時は廃刊になっていたものが、まさにそういう要望に応える形で復刊されたもの。

タイトルが全てを表しているエッセンス的なものは、そのとおりで、これを発展させたものを読んだ後で改めて読む必要はなかった気はしたが、本書ではその実行についてトップのあり方が書かれてあって、ここは改めてだけど、参考になった。

5年、10年先にどういう経営資源がたまるか、そしてそれと現在の経営資源を合計したらどういう分野へ出られるか、こういうことを考えて現在の多角化の分野を決めることである。将棋でいえば、一手先を考えながら現在の手を打つことである。

役員会や部課長会などで、新事業に反対の人たちの批判の声が出るかもしれない。そういう場において、トップは、批判派の人たちに聞こえる場所で、聞こえるように大きな声で、次のように新事業を推進している人たちに声をかけるべきである。「◯◯君、よろしく頼むよ。頑張ってくれよ」。そして、新事業の推進に必要なヒトとカネを出しつづけるのである。