幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

主人公の二人がとてもよい。人気テレビシリーズで一世を風靡した俳優だけど、今は落ち目で将来への不安にウジウジと悩む、とても人間くさいリック。リックのスタントをやっているクリフは対照的に何も持っていないが超然としていて、過去に妻殺しの噂もあって終始よい人のようでもあるが不穏な雰囲気を纏う。

その二人が起こすドタバタ劇が、特にこれ、というポイントはないながらおもしろかった。

以下、ネタバレあり。

 

史実(シャロン・テート殺害事件)をもとにしながら違う結末になるというのはイングロリアス・バスターズと同じ。

ただ、今回は裏の意味を勝手に想像してしまった。タランティーノユマ・サーマンからいろいろと告発されたことがあった(今は和解したらしいけど)、ユマ・サーマンといえば母親が以前LSD、ヒッピーの教祖であるティモシー・リアリーと付き合っていたり、名前がチベット密教から付けられていたりとヒッピーと関係が深い(今調べてみるまで、ずっと父親も名付け親もティモシー・リアリーだと思ってたけど、それは違ってた)。この映画はヒッピーへの憎悪に溢れていて、それはユマ・サーマンへの復讐的なものでは?というもの。真相はわからないけど…(笑)