幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

2019-01-01から1年間の記事一覧

町田康「ギケイキ 千年の流転」

まだ序盤ということもあってか、「告白」や「パンク侍」の異様なまでのテンションには至ってない。ただ期待はしてる。 笑ったところは、以下のところで使われている「骨、折れちゃって」というネタがさりげなく後でまた出てきたところ。細かいけど。 調子の…

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

まさに今だからこそ、観ておきたい作品だった。メリル・ストリープにトム・ハンクスが出てて、監督がスピルバーグなのだからもっと話題になっても良かったのでは?と思う。 観てみるとしょうもない映画が、やたらネットで話題になってて不健全な気がする。 …

歴史関連の本

高校時代は地理を選択していたこともあり、自分があまりに歴史に疎いことに気づくことが最近あり、とりあえず日本の近代史と中国の歴史の本を読んだ。 「日本近代史」の方は、ざっくり知っている大きな流れも、結局のところ今と同じような政治勢力のバランス…

ワーロック

西部劇というよりは社会派人間ドラマといったところか。 合理的な損得を超えて、自分の感情や信じるものの為に命すら投げ出す人々、そしてそれを取り囲むワーロックという街。 中でもモーガンとクレイの関係はおそらくこの映画の中だけでは描ききれていない…

スノーデン

映画としては評価不能というタイプの作品。ただなかなか衝撃的な内容だった。 いわゆる「スノーデン事件」については、ニュースで読んだり、海外のドキュメンタリーで見たりして、それなりには知っているつもりになっていた。ただそのドキュメンタリーはどち…

「マウンドに散った天才投手」

伊藤智仁の本がすごく良かったので、以前から気になってたこちらも読んでみた。 やはりスワローズファンが1冊まるごと書いた本の濃さと熱さには全く及ばない。それでも各投手の、故障によってキャリアを絶たれることの辛さや、もう一度野球をしたいという想…

「OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」

OKRのことは、何かで読んだこともあって知っているつもりだったけど、今ひとつ良さがわかってなかった。 本書では、前半がストーリーになっていて、これがおもしろい。色々とわかりすぎるストーリーを楽しみながら、OKRがどう働くのかがよく理解できる。 OKR…

向田邦子「隣の女」

小学校の頃テレビでみた「あ・うん」は、テレビドラマがおもしろいと思うきっかけになった作品だったと記憶している。 父親役は笠智衆だったかなと思ってたら、今調べたら志村喬だったとは! 本も一度読んでみたいと思いながらなかなか機会がなったところ、k…

さすらいの一匹狼

テーマ曲はよかった。主人公の謎な?感じも雰囲気はあったし、最後の決着のつけ方もカッコよかった。 ただ、途中よくわからない話というか展開や登場人物の中途半端なエピソードがあったりして、ちょっと全体的にぼやけた感じがした。 敵役の役者(ジョージ…

パシフィック・リム/アップライジング

いきなりやんちゃなキッズが出てきて、スターウォーズのシークエル・トリロジーのフィン役の人(John Boyega)と幼稚な掛け合いをしたり、と対象年齢層がグッと低くなったな…と思ったが。 以下、ネタバレあり。 ああ、また中国市場狙いか、となったり、オマ…

「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」

ここまで来たら、やはり3も読んでおかないとということで。 シリーズを通して言っていることは一貫していて、結局のところ「人」がすべてであって、適切なリーダーを始めとして正しい人をバスに乗せて、自分たちがやるべきことに集中して弾み車を愚直に回し…

マッドマックス 怒りのデス・ロード

公開当時、かなり話題になっていたので観に行こうかと思っていたほどだったが、これほどつまらない映画だったとは…。 終盤のバトルは確かに盛り上がったし、いろいろと小ネタ的なものはあるけど、前半のあまりのタルさや主人公マックスの役に立たなさ加減と…

ボヘミアン・ラプソディ

高校の頃、周囲にクイーン好きな友人がいて、有名な曲はよく聴いていたし大好きだった。ボヘミアン・ラプソディを初めて聴いた時は衝撃を受けたし、歌詞も合わせて噛みしめるようによく聴いた。自分のベストは"Killer Queen"だけど…。 ただ、バイオグラフィ…

ハーフマラソン

昨年に続いて、今年もまた地元のハーフマラソン大会に出た。 朝から雨が降っていて、服装をどうしようか(何か水をはじくものを着た方がよいのか?など)迷ったが、天気予報では小雨でやんでくるとのことだったので、普段通りの服装で行くことに。他のランナ…

「幸運な男 ― 伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生」

伊藤智仁は本当に大好きな投手で、多分スワローズファンでなくとも大好きになっていたと思う。本書の中でも、何人かの選手が伊藤智仁の投げる姿がかっこいいと言っているが、独特の腕のしなりから投げ込まれるきれいなストレートに、エグい高速スライダーは…

ブラジルから来た少年

何となくサスペンスかなということしか知らずに見始めたけど、意外な方向にストーリーが展開しておもしろかった。 以下、ネタバレあり。 調べてみると、ちょうどこの頃「試験管ベビー」が誕生したようで、同じ頃のルパンの映画もクローンを扱っていた。 今で…

「破天荒!!―サウスウエスト航空 驚愕の経営」

本当にこんなすごい会社があるのか!こんな会社を作りたい!と思えた。 クリスマスイブの夜に心臓手術を受けて間もないのに義妹に空港に車で連れてこられて放置された老人を助けた話、ロナルド・マクドナルド・ハウスでの白血病の少女との話など、読んでいて…

ズーランダー

続編を先にみてて、ようやく前編をみれた。 アホすぎて(昨今の風潮からみると微妙な表現も…)、人には勧めないけど、やっぱり好きだ。 ガソリンスタンドでふざけてガソリンをかけあって爆死する男性モデルたち、そしてラストでその場面がズーランダーセンタ…

皆殺し無頼

マカロニウエスタンっぽい音楽に、ストーリーもまずまずで意外性のあるラストもおもしろかった。 キャストも癖のある面々(主人公はどうみてもカーロス・リベラ)にヒール役の女優も印象的だった。 が、映画としての作りが…高校生の文化祭レベル。終盤の銃撃…

MacBook Pro !

ずっと家で使っていたMacBook Airは2012年のもの。 趣味のソフトウエア開発にも便利に使っているし、特に不満もなかったのだが、新しいMacのデザインに比べると流石に野暮ったく感じるようになってきた。 そこへ、性能が強化されたMacBook Proが発売されて、…

インターステラー

評価が高かった分、すごい期待してみた。 以下、ネタバレあり。 壮大な設定の下描かれる、父と娘の過去と未来の話であり、ラストはもちろん涙する。 だけど、ハードなSFっぽい設定と比べて、結局のところやたら行き当たりばったりで運が良すぎたりして(マン…

「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」

こちらがおもしろかったのでこの人の3部作?を全部読もう!と思って手に取った2冊目。 1冊目で描かれたUSJの復活劇にマーケティング理論の解説を被せたものだったが、1冊目の迫力に比べて理論は教科書をなぞったような内容で薄かった。それ自身がUSJの復活劇…

AMY

"Back to Black"は一時期愛聴盤だった。それだけに2011年、彼女が亡くなったというニュースには驚いたし残念だった。もちろん"Rehab"という曲からも危なさは感じられたけど…。 本作は、彼女のドキュメンタリー映画で、実際の映像で構成されていて、とにかく…

デス・レース

もちろん期待なんかしてなかったけど、やっぱり面白くなかった。 ゲームのような作りのレースはおもしろかったが、ストーリーまでゲームの添え物のような軽さ。 というか続編作るつもりなのか? ワイルド・スピードのできそこないにしかならないと思うけど(…

森岡毅「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」

確かに、一時期USJって大丈夫か?という雰囲気があったと記憶している。それが今や電車に乗ると平日でもUSJの行き帰りの乗客をよく見かけるし、外国人観光客の多さも目立つようになっている。 ちらちらと雑誌などで、USJが危機を乗り越えたストーリを読んだ…

シェルブールの雨傘/ロシュフォールの恋人たち

タイトルもテーマ曲もよく知っていたのに、どちらもみてなかった。今さらながら続けてみた。 意図的に鮮やかな色が使われていて、自分が好きな色彩が印象的な映画のルーツの一つなのかと思えた。シェルブールの雨傘はセリフが全て歌で狂気が感じられた。ロシ…

ハドソン川の奇跡

この事故を元にした映画をクリント・イーストウッドが撮ると聞いたときに、すでにサリー機長がクリント・イーストウッドに重なってしまっていた。 もちろん設定も行動も全然違うけど、「グラン・トリノ」とか「許されざる者」とか。ただ演じたのはトム・ハン…

足立光「『劇薬』の仕事術」

マーケティングの部分は今の自分にはそれほど関係はない。 ただ、戦略をいかに組織として実行していくか、〜社内の了承を取り付け、関係部門や部下に腹落ちさせる〜、という部分はシンプルながら、とても参考になった。 また傷んでしまった会社組織を改革し…