幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ビジネス

財部誠一「中国ゴールドラッシュを狙え」

他の中国関連の本がどういうものなのかわからないけど、「まえがき」に書いてあるほど客観的な本なのかどうかはわからないと思えた。著者の主張の根拠となる情報源が限られたもののように思えたためだ。 ただ、じゃあどこまで調べてあればよいのか、となると…

日本「半導体」敗戦

日本のメーカーのダメなところというのは、僕なりにも意見はある。けど、ここで書いてるような「何も考えていない」というレベルのダメさというのはありえない。 中の人はトップも含めてみんないろんなことを考えてる。むしろ考えすぎて各論として多くの選択…

クリス・アンダーソン 「フリー <無料>からお金を生みだす新戦略」

手法は新しくないものの、情報処理能力・記憶容量・通信帯域幅の向上が「ビット」のコストを0に近づけたためにバランスが大きく変わってきて、フリーを使ったマーケティングもまた変わってきている。そのあたりをうまくまとめて説明してある。 現状、モノそ…

仕事に役立つインテリジェンス

これまで社内情報戦ではイタい目にあってきたので(笑)読まなければ、ということで。 ベイズの定理や競合仮説分析はとても参考になった。 断片的な情報なんて集めてもしかたないと思うことが多かったけど、それらの情報と仮説を組み合わせて整合性をチェッ…

ガイ・カワサキ「完全網羅 起業成功マニュアル」

ガイ・カワサキ!懐かしすぎ。ベンチャーキャピタリストになってたとは知らなかった。 特に前半は僕にとって参考になった。 「意義を見いだす」は最近忘れがちになってたので。「世界をよりよい場所にする」、やはりこうでないと! 後半も、参考になるときが…

酒井穣「あたらしい戦略の教科書」

前の「はじめての課長の教科書」の方は耳の痛いところもあってムッとなるところもありながらも、着目点が類書にないものだと感じられた(そういう意味でもタイトルもうまかった)。 この「あたらしい戦略の教科書」については教科書というような包括的なもの…

城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか?」

話題になってたのは知ってたが、当時はタイトルにある「若者」という言葉に自分には関係ない…とスルーしてた。今回前の会社の先輩にすすめられて読んでみた。 確かに若者に向けて書かれてはいるが、僕が転職するときに感じたり考えていたことに通じるものも…

WAL-MART エグい会社に知恵で勝つ!

書いてある要素一つ一つをみれば特に目新しいことを言っているわけではないが、ウォルマート的世界での立場に応じて優先順位を整理して書かれてある分納得感があってよかった。 はっとさせられたところは、プロセスに関して「強いプロセスを持つ組織(SPO)…

三神万里子「パラサイト・ミドルの衝撃」

この本に興味を持つきっかけは、NHKの経済番組で著者をみてハートをわしづかみ(笑)されたことだった。 ただ、この「パラサイト・ミドル」という言葉がそれ以上に僕の心に刺さったことも確かだった。 45歳以上の中間管理職にとっての最適とは、組織内で波風…

一橋ビジネスレビュー

昨年の研修中、特に課題のときにはあれこれとヒントを求めてそれまでは立ち読み程度しかしなかったHarvard Business Reviewを買って読んだりしていた。そんなときに偶然本屋でみつけたのがこの一橋ビジネスレビューだ(バックナンバーだったけど)。 もちろ…

ソーシャルイノベーションデザイン―日立デザインの挑戦

日立製作所デザイン本部による出版プロジェクトの活動成果ということもあり、自画自賛ぶりが気になったところはあったがおもしろかった。 デザインが単なる「皮被せ」からもっと上流の商品コンセプトの創出にまで深くかかわっていくようになった過程が書かれ…

ジョン・W・ムリンズ 「ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件」

とても実践的な本だった。 既知のフレームワークを使っても、ただその結果がよければOK(悪ければダメ)という単純なものではない、という部分についてよく書かれてある。 さらに導き出した戦略を実行する人(組織・チーム)というところまで踏み込んでいる…

ブルー・オーシャン戦略

どんなときでもこれをやれば新市場を創造できる!と言わんばかりの自画自賛ぶりとやや内容が薄い後半さえ流せば、これはこれで役に立つと思った。 やはり気になるのは、「ブルー・オーシャンはみつけてしまえばそこへ進出するのは簡単=すぐにレッド・オーシ…

ジャック・ウェルチ「ウィニング 勝利の経営」

こんな表紙に、こんなタイトル。 そんなものをありがたがって読むおっさんにはなりたくない、と昔は思ってたはずだし、今でも研修の講師があれだけ薦めなければ読まなかったと思う。 でもおもしろかった。 目からウロコ、みたいな驚きはないけどいいことが一…

コトラーの戦略的マーケティング

他の本と内容的に重なっていて、基本的なこと中心に書かれているので物足りなかった。 もちろんマーケティングの基礎を勉強するには良い本だと思うが、そのわりには現場をこなしていないと実感できないことも書いてあったりしてターゲットがわかりにくい気が…

クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」

をみて知った本。本書のテーマである、破壊的技術への対応が顧客の声をよくきく優良企業ほど難しいというジレンマと、その要因となっている企業・組織を動かすメカニズムというものを僕も何度も目の当たりにしてきていろいろと考えていた。 しかしそれらは全…

モートン・D・デービス「ゲームの理論入門」

読み終えぬまま本が黄ばみはじめていた。5年ほど前に買ったものの2人ゼロ和ゲームのところで満足して、そのままほってあった。長い通勤時間を利用してやっと読み終えた。少し前に読んだ「心の仕組み」にもゲーム理論は何度か引用されていて、一方でこのゲー…

「プロ論。」

転職が決まった後で本屋でふと手にとって、おもしろそうだったので読んだ。著名人50人が自分の仕事に対する考え方などを話しているという内容。 なかなか楽しく読めた。仕事に対する考え方など自分と同じと思えるものもあるし、また違った考え方もある。 「…

フィリップ・コトラー「マーケティング10の大罪」

それほど目新しいことは書いてないけど、マーケティングの本を読むこと自体久しぶりだったのでおもしろかった。 思わず声に出して読み返したくなったところは、多くの企業の株主第一の姿勢に疑問を投げかける以下の部分だった。 ジョンソン・エンド・ジョン…

「これから情報・通信市場で何が起こるのか」

2年ほど前、仕事の関係でこの手の本や資料を漁りまくっていた以来、ひさしぶりにこういうのを読んでみた。 一番ショックだったのがPDAの存在感があまりに薄れてしまっていることだった。一つの商品カテゴリーとして扱われることもなく、電子書籍とか地上波デ…

松谷明彦「人口減少経済の新しい公式」

経済とか統計に疎い僕からみると、ふんだんに根拠として挙げられた数字については全然ぴんとこなかったが、少子化対策としていかに子供を増やすかという議論はすでに遅くて、実際に人口や若年労働力が減ったときにどうするかについて真剣に考えないといけな…

ピープルウエア第2版

仕事の本をちゃんと読んだのは久しぶりかもしれない。 開発プロセスに焦点をあてた本はいつ読んでも胸がすくような気分になれるけど、自分の周りをみまわしてそのギャップにかえってがっくりくることも多い。 不必要なミーティング(毎週の報告会など)や早…