幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

2016-01-01から1年間の記事一覧

「BORN TO RUN 走るために生まれた」

知人が500kmとかいう距離のマラソンを走ったという話を聞いてウルトラマラソンには興味を持っていた(自分が走るとかいうのは論外だけど)。本書についてはあまり内容を知らずに、ただ「走ることだけでこんな1冊の本にできるのかな?(村上春樹のエッセイは…

「ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法」

データに着眼している点では同じでも、「マネーボール」とはもう別次元の話だと思った。 データ分析も進化しているのだろうが、それ以上に進化しているのがデータ収集側のテクノロジー。 少し前からピッチャーのボールの回転数などがスポーツ記事に出てきて…

「ブロックチェーンの衝撃」

ブロックチェーンそのものが指すものは比較的明確かと思うが、皆が議論しているのはそのものではなくて、それが関連する技術であったり、それが実現するアプリケーション、それによって変わる社会の動きであったり、とスコープがバラバラな状態なのだろう。 …

ステキな金縛り

公開当時から「なんじゃそりゃ?」という設定にまったく興味も持てずスルーしてたのだが、みてみると楽しかった。 設定も展開も何もかも自由で開き直ってる感じがよかった。 カメオ的に出てくる豪華キャスト(深田恭子もよかった)もズルいと思いつつ楽しい…

星野道夫「アラスカ 風のような物語」

学生時代の先輩、趣味で始めた写真が今やすごいことになってて、写真サイトやコンテストで賞をとるまでに(もちろんそれ以前に本当にすごい写真で、当然デスクトップの背景にしてる)。 その先輩と先日久しぶりに飲んだ時にすすめられたのが星野道夫の写真。…

「プロフェッショナル・ネゴシエーターの頭の中」

GIVE&TAKEに続いてまたこんな本を(笑)。たまたまKindleで安くなってたとは言え、おもしろい分野だとは最近思ってる。 内容は期待通りおもしろかったし、ちょうど読みたいと思っていた、いろいろな本からの引用が多くて、ある意味便利な本だった。 (こうい…

町田康「リフォームの爆発」

相変わらず町田康のアホさが炸裂していておもしろかった。 ただ、あくまで現実の話(もちろん一部フィクションは入ってるけど)をもとにしているので暴走・脱線も振れ幅が少ないところが惜しい。ギケイキはどんな感じなのだろう。

「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」

「ストーリーとしての競争戦略」の著者、楠木建氏が監修した本なので読んでみた。 結局のところ、与えることで幸せを感じて幸せな人生を歩むのがギバーの勝者なのだと思う。それをビジネスに結びつけるからいろいろと苦しい理屈になっているなぁという感想。…

フィクサー

おもしろかった。 ドラマの「ダメージ」などでもよく出てくるが、巨額訴訟において結局のところ数千億円という金額に人の命を見合わせてしまうという恐ろしい世界が(リアルとは思えないけど)描かれている。 ジョージ・クルーニーなどキャストもよかったと…

「日本の歴史をよみなおす」

友人にすすめられて読んだ。 自分自身歴史には疎いのだが、本書で指摘されている通り中世の日本の地方は農業中心だというイメージは持ってた。本書では、そういう農業を中心とした「農本主義」と、海運などを駆使した商業・金融との二つの流れがあり、むしろ…

ゼロ・グラビティ

ストーリーは嫌いではないけど、これだけの特殊効果(予算1億ドル以上?)とはまったくバランスが取れていない。世にも奇妙な物語とかの短編で十分とも言えるし、むしろ特殊効果技術のサンプル映画のような感じ。 以下、ネタバレあり。 ただ、マット(ジョー…

アウトロー

ジャック・リーチャーがかっこよすぎる。重苦しい中真実に迫っていき、最後の決戦までハラハラしながらみれた。 ただ、ラストでジャックが立ち去るシーン。ヘレンのリアクションがよくわからん。度胸ある女性という演出なのか、急にラブコメのような軽い路線…

「限界費用ゼロ社会」

多くのモノやサービスのコストがゼロに近づく、限界費用ゼロ社会が来たら、資本主義がどうなるのか、まさにこの一点が知りたくて読んだ本だったのだが…。 とにかくくどくどと、コモンズの歴史や、モノやサービスのコストがゼロに近づくことを示すばかり。煽…

LINE Bot

GWの休み中にLINE Botを作ってみた。 最近飲んで記憶なくしたり、さらに気がついたら朝だったりと、ヒヤヒヤすることもあり、また周りにも飲みすぎていろいろとひどい目にあった人もいたりして、何か飲みすぎを防止するものができないかと考えていたので「大…

巴里のアメリカ人

Stingの"Englishman in New York"を学生時代に聴いた時に、"An American in Paris"という映画があるというのを知ったのだが、これまでみたこともなく、ミュージカルということすら知らなかった。 「雨に唄えば」もそうだけど1951年にこんな映画を撮ってたと…

アイアンマン3

アベンジャーズって東映マンガ祭り的なものかと勝手に思ってたら、普通につながってる作品だったとは。アベンジャーズみてないので、トニー・スタークがあんな状態になった理由がよくわからんかった。 とにかく派手な画面と展開で、深く考えずにみれたけど。…

「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」

最初に読んだのは2004年。生涯ベスト10には入るほど大好きな本。 どうしても娘にも読んで欲しくて、薦めていたのだが、訳とか本の体裁が古くて読みにくい。自分ももう一度読もうと思って挫折してしまうほどだったので、新訳版を購入してやっと再読できた。 …

ダーク・シャドウ

設定もおもしろそうだし、キャストもすごくよく(クロエ・グレース・モレッツとエバ・グリーンが特に)、中盤まではかなりよかったのだが…。 終盤に向けてどんどんおもしろくなくなって、ラストも正直よくわからなかった。どうしてこうなった!? アリス・ク…

「落日燃ゆ」

「日本のいちばん長い日」はよかったが、本書は期待したほどではなかった。 もちろん史実に沿って書いてあるので、都合よくわかりやすい何かが起きるものではないのはわかる。 ただ、広田弘毅の「自ら計らず」「名より実をとる」というのは、もどかしくて読…

「日本のいちばん長い日」

映画はオリジナルの方を録画したまままだみてないけど、先に原作を読んだ。 とにかく重苦しく、息苦しい状況が伝わってきて読んでてすごく疲れる。 それでも登場人物たちの思惑や行動が交錯してめまぐるしく事態が進んで行くのに引き込まれて、一日で一気に…

ムーンウォーカー

オー、マイコー…。と言わずにいられない迷作(予想してたけど)。この時代にあのSFX、結構カネかかってるみたいだけど。 最初のMJの功績をたどるダイジェスト映像はそれなりによかった。 ファンなどに追われ始める、Beatlesの"HELP!"か?という展開からつい…

「7つの習慣」

タイトルは知っていたが、なんとなく「習慣、習慣」と言う人に対してつまらないという感情を持っていたこともあり敬遠していた。 今さらながら(遅すぎますね)習慣の力というものに気づきつつあり、ようやく読んでみる気になった。 「時間管理のマトリック…

パシフィック・リム

公開当時からきいてた通り、日本のアニメの影響を隠すことなくオマージュのレベルで取り込んだ感じ。ただやはりハリウッド映画なのでいろいろとそこは違うのでは?と思うところも多い。 以下、ネタバレあり。 残念な点ばかり挙げてしまうけど、映像が予想以…

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

ネタバレを避けずに書けなかったので、ずっと編集中のまま放置してたけど周りの人はみんなみたようなのでようやく…。 上の娘がスターウォーズ大好きで(LEGO StarWarsのゲームで洗脳w)、早く行こうと言われて先行チケット販売に並んで(でも地元の映画館で…

デッドコースター

結構グロいシーンもあるし、趣味は悪い。けどピタゴらスイッチのように組み立てられた、「そんなアホな」という仕掛けでみんな死んでいくのはすごい…。 これは2作目だけど、1つみれば十分とは思う。

恐怖ノ黒電話

この邦題からすると10代をターゲットにしたホラー映画か?という気がしたが、思ったよりもおもしろかった。 以下ネタバレあり。 いろいろと気になるところはあるけど、とにかく怖かったし、ラストの緊迫感もよかった。 あのダークな終わり方も雰囲気にあって…

ワイルド・スピード EURO MISSION

アクションがとにかく派手でバカっぽくて、最後の飛行機のシーンはもう笑ってしまうほど。なんで車で戦うの?なんて質問はしてはいけない。そういうものだと受け入れてこの世界に身を委ねれば、ただ楽しい。 以下、ネタバレあり。 ハンが東京で死ぬのは当然…

餃子の王将社長射殺事件

結局のところ真相は闇の中、ということだが(明白になってれば事件解決してるだろうし)、きな臭い可能性の風呂敷をどんどん広げていくところはおもしろかった。 ラストは意外でよかった。 どこまでが事実なのかはわからないし、自分の知っていることの価値…

インテル 世界で最も重要な会社の産業史

インテルといえば、wintelで我が世の春を謳歌していたときの、Macユーザからみた憎らしいイメージしかなかった。それにボブ・ノイスの事は恥ずかしながら知らず、ゴードン・ムーアとアンディ・グローブの会社だと思ってた。 それだけに本書で描かれる、設立…

ロスト・アンド・ファウンド~震災漂流物がつないだもの~

こういうのを見ると、やっぱり同じ人間同士絶対に分かり合えるんだ、という気になる。 震災や津波がなければ、おそらく会うこともなかったであろう東北とアメリカのbeachcomberの交流がとてもよかった。 自分はただみるしかしてないのだけど、何か自分にもで…